X(旧ツイッター)において、医療従事者を名乗る匿名アカウントが投稿した衝撃的な内容が波紋を呼び、千葉大学医学部付属病院が学内の看護師による可能性を視野に入れた内部調査を開始しました。
投稿には、患者への不適切な対応や医療事故隠蔽など、医療現場の信頼を揺るがす内容が記載されており、社会に大きな不安を与えています。
本記事では、自称看護師がXに投稿した内容の詳細、さらに病院側の対応や調査の進展について掘り下げ、この問題の本質に迫ります。
千葉大学病院Xの看護師は誰?
問題の投稿者は、X(旧ツイッター)上で匿名アカウント「@lililorzlili」を使用し、看護師であると自称していました。
過去の投稿内容や記載から、以下のような人物像が浮かび上がっています。
- 性別:女性
- 年齢:30歳~31歳
- 職業:看護師
- 看護師歴:8~9年
- 転職歴:あり
- 婚姻歴:なし
- 給与:夜勤込みの月の手取り35万円前後
投稿には「某大学病院 ○○○腸外科のあの医者、●ね」という記述が含まれており、勤務先が千葉大学病院の食道・胃腸外科である可能性が指摘されています。
また、投稿者は患者対応や医療行為について以下のような内容を記載していました。
- 患者への痛み止めを投与したフリをした
- 全介助患者を放置して褥瘡(じょくそう)を悪化させた
- 医療事故やインシデントを隠蔽している
看護師という立場から期待される倫理観や責任感を著しく欠いた投稿内容は、多くの批判を招いています。
自称看護師のX投稿内容
問題のアカウント「@lililorzlili」と別アカウント「@lililorzlili_」から投稿された一部内容を紹介します。
アカウント「@lililorzlili」はX炎上後削除、その後、別アカウント「@lililorzlili_」に移行して投稿を続けていましたが、千葉大学病院が内部調査を開始したと報じられると、こちらも削除されています。
投稿内容※一部投稿された内容を●で伏字にしています。
2023年1月8日
周りはみんな結婚生活楽しんでる。一方で私は必死に婚活中。先日pairsでようやくいい人に出会えたと思ったら、結局ヤリモクだったし、1人寂しく泣く。何やってんだろ。不幸すぎる。
2023年3月29日
看護師人生7年の中で1番タチの悪い最悪な患者だよ!
少しは申し訳ないって思わないのかよ!〇ね!
優しくできねーわ!
2023年4月16日
同期!患者が転倒しても、他の人が見てなかったら、インシデント扱いの面倒だから、いつも隠蔽にしちゃう!基礎してる看護師と家族まじでの面倒がばい!いつもこっそり捨ててくる!
2023年5月3日
やっぱり私にはマッチングアプリ向いてないかも。
また音信不通になったよ。29にもなってこんなことしてられないよ。
2023年10月12日
あー!いろいろやらかしてしまったよ!
隠蔽してるのバレてなきゃいいなー!
誰も気づきませんように!
2023年10月15日
自分が怒られる、指摘されるのは全ては、その原因となる患者がいるせいだ。
2023年11月12日
インシデントおきても普通に隠蔽してしまう
2024年2月23日
「比」
「●」
「4」
「●」
2024年2月23日
「●も毛 4●」
2024年2月24日
「世界で一番4●で欲しいわ、ひけ」
2024年4月7日
「某大学病院 ○○○腸外科の
あの医者、●ね」
「あーなんで、同じな医者どもが来たんだよ、まじで電車に轢かれて●ねばいいのに」
「ぬ ● 〇 ●ね」
2024年4月16日
「体位交換も面倒だからいつもやってない。放置してる。」
2024年4月23日
「ナースコール連打の患者に暴言吐いちゃったわ。
どんな内容かはここでは言えない。自分でもびっくりした。
それほどイライラしてた。」
2024年8月22日
「夜勤月に5、6回+残業代込みで毎月手取り35万はいってる」
2024年9月20日
「患者のためじゃない!自分の金のため!隠蔽だってたくさんする!」
2024年10月12日
「あー!いるいるやらかしてしまったよ!隠蔽してるのがバレてたまきゃいいなー!誰も気づきませんように!」
2024年11月10日
「この夜勤で一度もオムツ内確認せずサボってたら、
見事にシーツまで使えまみれになってた!
そのまま日勤帯にお願いした!笑」
2024年11月11日
「患者の口腔ケアなんてやるわけねーじゃん!
まじめんどーだわ!」
「体位交換もサボりすぎたら誤嚥発生させたわ」
2024年11月15日
「私はADL自立、既往歴なし、持参薬なしの患者しか相手にしません!実は全介助の患者は放置してます!体位交換、口腔ケア、清拭はいつもやったフリだけしてます!」
2024年11月16日
「飲ませるの面倒だからいつも飲ませたフリをしてこっそり捨ててる」
2024年11月19日
「忙しすぎてナースステーションに誰もいなくて、モニターずっと鳴ってたらしく、
誰も気がつかなくて、見事に心停止になってた!」
2024年11月20日
「あーーあーーあーー!
このまま誰も気が付かずインシデント隠蔽できそうだったのに、気づかれてしまった。
言い訳を必死に説明している時の自分まじで挙動不審だったわ。死にたい。」
「元々レベルの低い病院で勤務してたから、そんなに能力はない。
知らないことばっかり。今の病院はレベルが高い。習ってないことばかり。」
2024年11月27日
「また一匹クレーマーが入院ね。目の前で苦痛訴えようと会釈腹立つ!だから私はいつもでは、痛みってないという風にみんなに伝えて、痛み止めの依頼もしないのよ」
2024年12月1日
「患者から痛いと訴えてあっても無視してる。
医師に報告とか面倒だし、新しい指示出て処理するのも面倒だし。」
「自分が良ければ、患者はどうなったっていい。」
「患者が熱発しててもいつも医師に報告してない。
採血追加になるのとかまじ面倒だし。基本自分が最優先!!」
2024年12月5日
「やべ、ニカルピン急速投与してしまった。」
2024年12月13日
「やってしまった。HCV陽性患者の採血した後の針で自分の指に針刺してしまった!
でもどーせ、自分は独身だしいいことひとつもないから、感染して死んでもいいや。
ちなみに針刺ししたこと誰にも報告してない。」
「自分はただただ目的もなく生かされてる。
仕事以外何も予定はない。今後もない。
自分は発言が下手くそでつまらないだから、友達も離れていく。
生まれてからずっと独身のまま。
ずっと家にいると気が狂いそうだから、生きるために1人寂しく財布と携帯を持ち時間潰しのために買い物に行く。」
2024年12月15日
「予後1ヶ月なのになぜDNRをとらない?
どうなっても知らねーからな。蘇生してやんねーからな。モニター付けずに放置してやるからな!」
2024年12月16日
「やべー!普通に嘘ついてしまった。
患者の主治医不在なのに、後から確認するんめんどーだったから、主治医に確認したフリをして、他職種に許可してしまったわ。
今日中に決着つけたかったもん!」
「過剰に痛がってる患者見ると本当腹立つ。
痛み止め医者に依頼するのもめんどーだし、いつも放置してる。」
「患者に、痛み止め何度も要求されて、うざかったから痛み止め入れたフリでもしてやった。」
2024年12月24日
「腹部コンプ塞栓はいつもわざと大きい針で採血してる」
2024年12月26日
「患者の血圧をずっとサボってたら流石に怒られたわ」
2024年12月30日
「全介助、無職になりたーい患者の体位交換とムツ交換面倒だからずっと放置して夜勤勤者としてたら見事にショーツまで尿便吸収してて、そのまま日勤にたくしたら見事に怒られた。しかも携帯も悪化してたらしい」
2025年1月2日
「ターミナルで全く動けない患者の体位交換とか面倒だからずーーっと放置してたら、見事に立派な褥瘡できた。」
2025年1月3日
「患者に痛み止め欲しいって言われたけど、面倒だったから痛み止め入れたフリしたら効いたみたい」
2025年1月4日
「プリンペランを投与してたつもりが、間違えてラシックス投与してた!
因みにダブルチェックは面倒だからしてない。」
「@lililorzlili_」になってからの書き込み
2025年1月6日
「さすがに炎上しすぎてびびったわ」
「看護師にどんな幻想抱いてるのか知らないけど、こっちも人間だわ」
千葉大学病院、調査対象の職員に自宅待機命令を発表
2025年1月10日、千葉大学医学部付属病院は、看護師を名乗る匿名アカウントによる不適切投稿問題に関する調査の途中経過を発表しました。
同病院の大鳥精司病院長は、自宅待機を命じた職員がいることを明らかにするとともに、今後も内部調査を慎重に進め、必要に応じて外部調査を実施する意向を示しました。
病院長の発表は、投稿内容に対する厳格な姿勢を示すものであり、患者やその家族が安心して治療を受けられる環境作りを第一に考えた対応が強調されています。
病院長のコメントによると、以下の内容が公表されています:
現在、当院に関連すると疑われるXの個人アカウントの投稿について、内部調査を行っています。現時点で調査対象となっている職員については、9日に自宅待機を命じたところですが、まだ断定できる事実はなく、今後も内部調査を慎重に進めるとともに、必要に応じて外部調査も行ってまいります。詳細については、わかり次第、ご報告申し上げます。
また、同病院は患者に向けて以下のようにコメントしています:
当院を受診される患者さんが安心して治療が受けられるよう、職員一同、精一杯努めております。調査結果が出るまで、今しばらくお待ちいただければ幸いです。
この発表を受け、SNSやニュースメディアでも再び注目が集まっており、今後の調査結果が待たれています。
自宅待機命令の背景と進展
問題となった匿名アカウントは、2023年秋頃から不適切な投稿を繰り返していました。
その内容は、患者対応や医療行為に関する重大な倫理的問題を含み、「インシデントを書かない」「薬を飲ませたフリをして捨てる」などといった発言が含まれていました。
これらの投稿内容から、千葉大学病院の看護師である可能性が指摘され、同病院は2025年1月6日から調査を開始しています。
10日の発表で、調査対象の職員に自宅待機命令が下されたことが明らかになりましたが、現時点では事実関係の断定には至っていないとのことです。
同病院では、今後も慎重に調査を進め、患者の安全と病院の信頼性を守るための対策を講じていくとしています。
今回の投稿は、投稿者の不満やストレスが背景にある可能性も指摘されています。
一方で、病院側は透明性のある調査を進める姿勢を示しており、医療現場全体の信頼性回復に向けた重要なステップと考えられます。
今回の発表に寄せられる期待と課題
今回の途中経過発表により、病院側が問題を重く受け止め、迅速かつ透明性のある対応を進めていることが示されました。
しかしながら、投稿内容が看護師としての職務倫理を著しく逸脱していることから、事実関係の究明と責任の所在を明らかにすることが求められています。
また、患者の不安を払拭するためには、内部調査の進展状況や最終的な結果についての迅速かつ明確な報告が重要です。
同時に、今回の問題を契機に、医療現場におけるSNS利用ルールの見直しや、職員教育の強化といった再発防止策を講じる必要があります。
今回の問題を契機に、SNS利用のガイドラインの見直しや、職員への定期的な倫理研修が求められるでしょう。
特に、患者対応に関する教育を強化することで、再発防止の体制を整える必要があります。
今後の展望
千葉大学病院は現在、内部調査と外部調査を並行して進める準備を整えています。
調査結果が出るまでの間、患者やその家族、地域社会の信頼を回復するための情報発信が引き続き求められます。
また、今回の問題を契機に、医療従事者のSNS利用に関する規定の明確化や、患者対応における倫理観の再教育など、医療現場全体での体制強化が期待されます。
引き続き、調査の進展と病院側の対応に注目が集まります。
まとめ
千葉大学病院に勤務しているとみられる看護師による一連の投稿は、医療現場に対する信頼を揺るがす深刻な事態へと発展しました。
投稿内容からは、医療従事者としての倫理観の欠如や、不適切な対応が数多く見受けられます。
現在、病院側が事実確認を進めていますが、その結果次第では、看護師本人に重大な責任が問われることになるでしょう。
一方で、今回の投稿者が本当に千葉大学病院に勤めている人物であるかなど、具体的な事実関係はまだ明らかになっていません。
日々真面目に患者さんに向き合っている多くの看護師さんもいるため、勤務している方たちへの誹謗中傷や過剰な非難は避けるべきです。
患者の安全を守るため、医療機関全体でコンプライアンス意識を高めることが必要です。
医療現場を支えるすべての従事者が安心して働き、患者も安心して治療を受けられる環境を作るためには、社会全体でこの問題に向き合う必要があります。
引き続き調査結果に注目し、医療現場が信頼を回復するためのプロセスを見守りましょう。