NewJeans(ニュージーンズ)は、所属事務所ADOR(アドア)との契約に基づくすべての公式スケジュールを無事に完了しました。
1月4日に福岡の「みずほPayPayドーム」で開催された「第39回ゴールデンディスクアワード」がADORとの最後の公式活動となり、その直後に公式インスタグラムには「何であれ、最善を尽くして最後まで」という意味深なメッセージが投稿されました。
この投稿はADORとの決別を示唆するものとして、多くのファンの注目を集めました。
韓国の大手メディア「イルガンスポーツ」は1月9日、「NewJeansがADORとの約束を終了し、独立への第一歩を踏み出す」という特集記事を公開し、今後の課題や予想される動きを取り上げています。
この記事では、注目されるハニのビザ問題やグループ名、今後の活動について詳しく考察していきます。
NewJeans・ハニのビザ問題とは?契約解除後の不安と対策
最も注目される課題の一つが、外国人メンバーであるハニのビザ問題です。
オーストラリアとベトナムの二重国籍を持つハニは、韓国での芸能活動に必要な「芸術興行(E-6)ビザ」が今月中に期限切れを迎える可能性があります。
このビザは、韓国の出入国管理法に基づき、所属事務所との雇用契約が条件で発給されるため、専属契約解除を宣言した現状では延長が困難となる可能性があります。
E-6ビザが失効すると、ハニは滞在資格を失い、国内での活動が制限される恐れがあります。
新たな雇用契約を15日以内に締結し、30日以内に滞在資格を変更する必要があり、そうでなければ出国しなければなりません。
新しい所属事務所と契約を結んでビザを延長する方法も考えられますが、その際はADORの同意が必要です。
一方、ADOR側は「専属契約は依然として有効であり、ハニのビザ延長のための書類を準備中」とコメントしています。
これにより、ADORは現在もハニを正式な所属アーティストとして扱っていることを強調していますが、メンバーたちがADORの協力を得られるかどうかは不透明なままです。
NewJeansのグループ名の行方とSNS活動の最新情報
「NewJeans」というグループ名の行方も注目ポイントです。
この名前はADORによって商標登録されており、専属契約解除を宣言した記者会見で、メンバーたちは「グループ名の使用権を獲得したい」と話していました。
しかし、その後、彼女たちは公式の場で「NewJeans」という名前を使用していません。
代わりに、新たに開設したSNSアカウント「jeanzforfree」で活動を開始しています。
このことから、メンバーたちが新しいグループ名で活動を続ける可能性も浮上しています。
NewJeansの今後の活動は?ADORが発表した計画とは
ADORは今後の計画として、以下の予定を発表しています。
- 3月:国内ファンミーティング
- 6~7月:正規アルバムの発売
- 8月以降:ワールドツアーの開催
さらに、ADORは新しいプロデューサーを探していることも明かしています。
しかし、専属契約解除を宣言したメンバーたちがこの計画に参加する可能性は低いと見られています。
現在、NewJeansのメンバーは非公開の広告スケジュールを中心に活動している模様です。
アルバム発売や公演計画の詳細は、ADORが提起した専属契約有効確認訴訟の進展次第で公開されると予想されています。
ファンへの希望を示すメンバーたち
メンバーたちはSNSを通じてファンに前向きなメッセージを発信しています。
特にダニエルは1月6日に、「2025年にはもっと多くのステージでファンと楽しく過ごしたい。
たくさんのアーティストとコラボして新しい曲を作りたい」と投稿し、これからの活動に意欲を見せています。
この発言はファンに希望を与えると同時に、独立後の新たな活動スタイルへの期待を抱かせるものです。
まとめ:NewJeansの未来はどうなる?
NewJeansはADORとの契約を終了し、新たなステージに向かって歩み始めました。
ハニのビザ問題やグループ名の使用権など、解決しなければならない課題は多いものの、メンバーたちが持つ音楽的才能やグローバルなファンベースを考えると、どのような形であれ再び活躍する可能性は十分にあります。
今回の問題は、K-POP業界全体における専属契約やアーティストの権利についての議論を広げる契機ともなっています。
NewJeansがこの困難を乗り越え、新たな契約モデルや活動スタイルを示すことで、業界全体にポジティブな影響を与える可能性があります。
彼女たちの未来がどのように展開していくのか、ファンとして温かく見守りながら、引き続き応援していきたいと思います。