TBS系の人気番組「SASUKE」や女性版「KUNOICHI」に出演し、「この選手は何者?」「本業はアスリートなの?」と注目を集めているのが、近代五種・フェンシング選手の才藤歩夢(さいとう あゆむ)さんです。

番組放送後は「才藤歩夢は何者?」「水泳の実力は?」「オリンピックと関係があるの?」といった疑問を持つ人が増えています。
本記事では、才藤歩夢さんがなぜSASUKEに出演しているのかという理由を軸に、水泳を含む近代五種の競技歴、学生時代の歩み、父との関係、スパルタンレースの成績、そして2028年ロサンゼルスオリンピックを見据えた現在の立ち位置までを、事実ベースで分かりやすく整理します。
「SASUKEで話題になった選手の正体が知りたい」「競技アスリートとしてどんな実績があるのか知りたい」という方に向けて、全体像を一から解説していきます。
なお、現時点で才藤歩夢さん本人にオリンピック出場歴は確認されていませんが、2028年ロサンゼルスオリンピックを見据えた競技強化の文脈で注目されている選手です。
才藤歩夢は何者?SASUKEで注目された理由とは
TBS系の人気番組「SASUKE」や女性版「KUNOICHI」に出演し、「この選手は誰?」「身体能力がすごい」と注目を集めたのが、近代五種・フェンシング選手の才藤歩夢(さいとう あゆむ)さんです。
番組放送後には、「才藤歩夢 SASUKE」「才藤歩夢 何者」といった検索が急増し、アスリートとしての経歴や競技歴に関心が集まりました。
才藤歩夢が話題になったきっかけ
才藤歩夢さんが大きく話題になったきっかけは、SASUKEのステージで見せた安定感のある動きと高い身体能力です。
女性選手としては珍しいレベルのパワーと持久力を併せ持ち、「ただの出演者ではないのでは?」という声が多く上がりました。
見た目の印象からモデルやタレントと誤解されることもありますが、実際には長年競技に取り組んできたアスリートであり、番組出演は競技人生の延長線上にある挑戦といえます。
TBS「SASUKE」「KUNOICHI」出演で注目された背景
才藤歩夢さんがSASUKEやKUNOICHIに挑戦した背景には、近代五種競技との共通点があります。
SASUKEで求められる走る・登る・耐えるといった能力は、近代五種の総合力と非常に近いものがあります。
特に、2028年ロサンゼルスオリンピックに向けて近代五種の種目構成が変更される中で、障害物レースへの適応力が注目されており、SASUKEへの挑戦は競技的にも意味のある選択と受け取られています。
才藤歩夢のプロフィールと基本情報
続いて、才藤歩夢さんのプロフィールを整理します。
ここでは、公式情報や信頼できる資料で確認できる内容のみを掲載しています。
生年月日 出身地 身長 所属チーム

引用画像:ELLE
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 才藤 歩夢(さいとう あゆむ) |
| 生年月日 | 1996年9月14日 |
| 出身地 | 東京都練馬区 |
| 身長 | 168cm(マイナビのプロフィール) |
| 所属 | マイナビ |
| 血液型 | 非公開(本人・所属先からの公表は確認されていません) |
| 競技 | 近代五種(フェンシング・水泳・馬術・ラン&シュート) |
| 特徴 | 近代五種を主軸にしつつ、フェンシングを強みとするバランス型アスリート |
近代五種とフェンシングの二刀流アスリート
才藤歩夢さんは、オリンピック競技である近代五種を主軸に活動する選手です。
近代五種は、フェンシング・水泳・馬術・ラン&シュートの5種目で構成され、総合的な運動能力が求められます。
中でもフェンシングは才藤さんの強みとされており、国内大会でも安定した成績を残してきました。
単一競技に特化するのではなく、複数競技を高い水準でこなすバランス型のアスリートとして評価されています。
才藤歩夢の競技歴 水泳を含む近代五種の歩み
ここでは、才藤歩夢さんが歩んできた競技歴について、水泳を含めた近代五種の視点から整理します。
近代五種とはどんな競技か
近代五種は、フェンシング・水泳・馬術・ラン&シュートを1日または複数日にわたって行う競技です。
どれか一つが突出していても勝てず、総合力と安定感が結果を左右します。
水泳が競技人生に与えた影響
水泳は近代五種の中でも基礎体力を左右する重要な種目です。
才藤歩夢さんは幼少期から泳ぐことに親しみ、呼吸管理や持久力といった面で競技全体を支える力を身につけてきました。
水泳単体での派手な記録が注目されることは少ないものの、安定して高い水準を保つ力が近代五種選手としての評価につながっています。
フェンシングでの主な実績
中学・高校時代から本格的に取り組んだフェンシングは、才藤歩夢さんの競技人生の軸となっています。
国内大会では上位争いを経験し、近代五種の中でも大きな武器となってきました。
このフェンシング力と総合的な身体能力が、SASUKEやスパルタンレースといった障害物競技への挑戦にもつながっています。
中学 高校 大学時代の経歴まとめ
才藤歩夢さんの競技人生は、特定の競技に一直線というよりも、段階的に幅を広げながら積み上げてきた点が特徴です。
ここでは、中学・高校・大学それぞれの時代を分けて整理します。
中学時代は陸上部に所属 川村中学校の可能性
才藤歩夢さんは中学時代、陸上競技に取り組んでいたことが分かっています。
東京都内で行われた中学生の陸上大会記録を確認すると、2011年の大会に「才藤歩夢(中3)」という名前が残っています。
この大会記録には所属として「川村」という表記があり、年齢や出場時期とも一致することから、川村中学校に通っていた可能性が高いと考えられます。

引用画像:日本陸上競技連盟公式サイト
ただし、本人が学校名を公式に公表しているわけではないため、断定は避ける必要があります。
当時は800メートルや1500メートルといった中距離種目に出場しており、すでに持久力を生かした競技スタイルが見られました。
また、中学2年生の頃からフェンシングにも本格的に取り組み始め、この時期に競技の方向性が定まっていきます。
埼玉栄高校でフェンシングを本格化
高校は埼玉栄高校に進学しています。埼玉栄高校は、スポーツ強豪校として知られ、フェンシングでも全国レベルの実績を持つ学校です。
この時期にフェンシング選手としての技術と戦術を磨き、全国大会や主要大会への出場経験を重ねていきました。
水泳やランで培った基礎体力に、フェンシングの専門性が加わったことで、近代五種に必要な土台が完成していきます。
早稲田大学進学後に近代五種へ本格転向
高校卒業後は早稲田大学へ進学し、近代五種選手としての活動を本格化させます。
フェンシング単体の競技力に加え、水泳やランを含めた総合力が評価され、国内大会でも安定した成績を残すようになります。
大学時代には国際大会を経験し、世界レベルの選手と対峙したことで、競技への意識が大きく変わったとされています。
この経験が、その後も競技を続ける大きな原動力となりました。
次の章では、才藤歩夢さんの競技人生に大きな影響を与えた父・才藤浩さんの存在とオリンピックとの関係について整理します。
父 才藤浩の存在とオリンピックとの関係
才藤歩夢さんの競技人生を語るうえで欠かせないのが、父である才藤浩(さいとう ひろし)さんの存在です。
父・浩さんは、日本の近代五種界を代表する元選手であり、指導者としても長く競技に関わってきました。
父はソウル五輪出場の近代五種選手
才藤浩さんは、1988年のソウルオリンピックに近代五種の日本代表として出場した経歴を持っています。
現役引退後も競技界から離れることなく、指導者や監督として日本代表チームに関わってきました。
また、ロンドンオリンピックでは日本代表監督を務めており、選手としてだけでなく、育成・強化の立場からも近代五種を支えてきた人物です。
幼少期から多競技に触れた家庭環境
こうした父の影響もあり、才藤歩夢さんは幼い頃から一つの競技に限定されることなく、泳ぐ・走る・体を動かすといったさまざまなスポーツに親しんできました。
ただし、当初から「近代五種選手になる」と決められていたわけではなく、本人の言葉によれば、子どもの頃は競技名を強く意識することなく、純粋に体を動かすことを楽しんでいたそうです。
転機となったのは中学2年生の頃に国際大会へ出場した経験で、同世代の海外選手との体格差や競技への向き合い方に衝撃を受けたことが、競技への意識を大きく変えるきっかけになったとされています。
父がオリンピック経験者であることは事実ですが、才藤歩夢さん自身は「親の名前」ではなく、自分の競技力で評価される選手になることを目指して競技に取り組んできました。
次の章では、才藤歩夢さんが実際に挑戦したスパルタンレースの成績と、そこから見えるSASUKE出演の理由について詳しく見ていきます。
スパルタンレースの成績とSASUKE挑戦の理由
才藤歩夢さんは、近代五種やフェンシングだけでなく、スパルタンレースと呼ばれる障害物レースにも積極的に出場しています。
この競技経験が、TBS「SASUKE」や「KUNOICHI」への挑戦につながっている点は、競技歴を理解するうえで重要なポイントです。
スパルタンレースとはどんな競技か
スパルタンレースは、走力だけでなく、登る・掴む・跳ぶ・担ぐといった全身の筋力と持久力が求められる障害物レースです。
距離や障害物の数が異なる複数のカテゴリーがあり、世界的にも競技人口が増えています。
この競技は、2028年ロサンゼルスオリンピックから近代五種に導入される新種目「オブスタクルスポーツ」と動作特性が非常に近い点が特徴です。

障害物を越えながら走る点は、SASUKEやKUNOICHIとも共通しています。
2024年から2025年にかけての主な成績
才藤歩夢さんは、2024年から2025年にかけて複数のスパルタンレース大会に出場し、安定した成績を残しています。
確認できる主なリザルトは次の通りです。
| 開催日 | 大会名 | カテゴリー | 成績 |
|---|---|---|---|
| 2024年12月13日 | Okinawa Super 2024 | Super | 女子エイジ7位 |
| 2025年2月15日 | IBARAKI Sprint 2025 | Sprint | 女子エイジ1位 |
| 2025年5月24日 | Chiba Sprint 2025 | Sprint | 女子エイジ1位 |
特に2025年2月15日のIBARAKI Sprintでは、総合29位・女子1位という結果を残しており、障害物レースへの高い適応力が数字として表れています。
SASUKE挑戦につながる競技的な理由
才藤歩夢さんがSASUKEやKUNOICHIに挑戦している理由は、単なるテレビ出演ではありません。
近代五種の新種目であるオブスタクルスポーツへの実戦的なトレーニングという明確な目的があります。
SASUKEでは、制限時間内に障害物を突破する判断力・瞬発力・持久力が同時に求められます。
これは、近代五種の最終種目であるレーザーランや、今後導入される障害物種目と非常に相性が良い要素です。

SASUKEは「競技力を試せる実戦の場」として捉えられています。
スパルタンレースで積み上げた経験と、SASUKEでの挑戦は、2028年ロサンゼルスオリンピックを見据えた競技人生の延長線上にある取り組みと言えるでしょう。
まとめ 才藤歩夢はSASUKEと五輪をつなぐ注目アスリート
ここまで、TBS系「SASUKE」や「KUNOICHI」で注目を集めている才藤歩夢さんについて、人物像から競技歴、スパルタンレースの成績、そしてオリンピックとの関係までを整理してきました。
改めてポイントをまとめると、才藤歩夢さんはテレビで話題になったアスリートという枠にとどまらず、競技人生そのものがSASUKEと強く結びついている選手であることが分かります。
- 近代五種とフェンシングの二刀流アスリートとして国内トップクラスの実績を持つ
- 水泳を含む多競技経験が、持久力と安定感の土台になっている
- 2024年以降はスパルタンレースでも結果を残し、障害物競技への適性を証明
- SASUKEやKUNOICHIは、五輪新種目「オブスタクルスポーツ」への実戦的トレーニングの場
- 父はソウル五輪出場の元近代五種選手だが、評価は本人の競技力によるもの

テレビ出演が「話題先行」ではなく、競技としっかり地続きなのが特徴です。
現時点ではオリンピック出場経験はありませんが、2028年ロサンゼルスオリンピックを目標に競技を続けており、SASUKEでの挑戦はその過程の一部と位置づけられています。
今後、オブスタクルスポーツが本格化するにつれて、才藤歩夢さんの競技スタイルはさらに注目される可能性があります。SASUKEでの活躍だけでなく、近代五種選手としての成績にも引き続き注目していきたいところです。

