BeRealをめぐって、職場や学校で撮影された投稿から個人情報が見えてしまう問題に関心が集まっています。
とくに2026年春ごろからは、銀行・教育現場・医療や介護の現場などで、本来は外部に出してはいけない情報が写真や動画の背景に入っていたのではないかと話題になるケースが目立つようになりました。
大きなきっかけとして知られているのが、西日本シティ銀行の職員によるSNS投稿問題です。報道では、支店内を撮影した画像や動画に、顧客7人分の氏名が書かれたホワイトボードが映っていたとされています。
BeRealは、友人同士で日常を共有するためのアプリとして使われています。一方で、撮影場所や背景によっては、個人情報や社内情報がそのまま見えてしまう点には注意が必要です。
ここでは、銀行・学校・病院・職場で問題になりやすいポイントを中心に、BeReal投稿でどんな情報が外に出やすいのか、投稿前に何を確認すべきなのかを見ていきます。
BeReal投稿でなぜ情報漏洩が問題になっているのか
まず押さえておきたいのは、BeRealの問題はアプリ自体の大規模ハッキングというより、投稿時の確認不足から起こるケースが多いという点です。
通知が来たタイミングで急いで撮影すると、机の上・PC画面・掲示物・ホワイトボード・周囲の人まで写真に入ってしまうことがあります。
| 場所 | 見えてしまいやすいもの | 起こりやすい問題 |
|---|---|---|
| 銀行 | 顧客名、ホワイトボード、社内資料、PC画面 | 顧客情報や業務情報の流出 |
| 学校 | 校務システム、学校名、教員名、教室内の様子 | 教職員や児童生徒に関する情報の拡散 |
| 病院・介護施設 | 患者名、予定表、受付まわり、カルテ画面、掲示物 | 患者情報・利用者情報の漏洩 |
| 職場 | メール、チャット、書類、社員証、シフト表 | 社内情報や取引先情報が外部に出るリスク |
本人は何気なく撮ったつもりでも、見る人が見れば、会社名・学校名・氏名・数字・業務内容などが分かってしまうことがあります。
さらに、友達だけに見せたつもりの投稿でも、スクショや画面録画で別のSNSに広がる可能性があります。
共通点は「見せるつもりのない情報」が入ること
BeRealで問題になりやすいのは、投稿者が意図していない情報まで写真に入ることです。
- ホワイトボードの氏名・数字・業務メモ
- PC画面のメール・社内システム・チャット画面
- 書類や資料に記載された顧客名・患者名・取引先名
- 名札や社員証から分かる氏名・勤務先・部署
- 教室・病室・店舗内など、場所が特定されやすい背景
- 位置情報から分かる学校・職場・自宅周辺
こうした情報は、写真の中心に写っていなくても、拡大すると読めてしまう場合があります。
前後カメラで周囲まで入りやすい
BeRealは、スマホの内側カメラと外側カメラを使って、その場の様子を同時に撮影します。
そのため、自分の顔だけでなく、目の前の机・背後の掲示物・近くにいる人・PC画面なども一緒に写りやすい仕組みです。
職場や学校、病院、銀行のように情報を多く扱う場所では、背景の一部がそのまま情報漏洩につながることがあります。
事例1:西日本シティ銀行のBeReal投稿問題
BeRealの職場投稿が大きく注目されるきっかけになったのが、西日本シティ銀行に関するSNS投稿問題です。
この件については、別記事で詳しくまとめています。ここでは、BeRealによる職場投稿リスクを考えるうえで重要なポイントだけを確認します。
報道によると、西日本シティ銀行の職員が執務室内を撮影した画像や動画をインターネット上に投稿し、そこに顧客7人分の氏名が書かれたホワイトボードが映っていたとされています。
また、問題の投稿には若年層の利用が多いSNS「BeReal.」が使われたとみられ、切り取られた画像や動画が別のSNSにも広がったと報じられています。
参考:ケータイ Watch「職員のSNS投稿で顧客情報がネットに漏えい、西日本シティ銀行が謝罪」
顧客名が見える状態だった点が問題に
銀行では、顧客名、取引内容、口座に関する情報、融資関連の資料など、外部に出してはいけない情報を日常的に扱います。
そのため、ホワイトボードの一部であっても、顧客の氏名が第三者に見える状態で広がることは大きな問題になります。
職員本人が軽い気持ちで投稿したとしても、結果的に勤務先の謝罪や再発防止対応につながる場合があります。
友達向けの投稿でも外部に残ることがある
BeRealは、友達同士で使うイメージが強いアプリです。
しかし、投稿を見た人がスクショを撮れば、XやInstagramなど別の場所に転載される可能性があります。
「友達しか見ない」、「あとで消える」という感覚だけで投稿すると、画像や動画が思わぬ形で残ることがあります。
事例2:仙台市立小学校教員のSNS投稿問題
教育現場でも、SNS投稿による情報管理の問題が起きています。
仙台市は2026年4月21日、市立小学校の教員がSNSに画像を投稿した件について発表しました。
発表によると、太白区内の市立小学校に所属する教員が、校務で使うシステム画面を表示したパソコンをスマートフォンで撮影し、画像をSNSに投稿したとされています。
その画像には、学校名と別の教員1名の氏名が表示されていたと説明されています。
参考:仙台市「市立小学校教員によるSNSへの画像投稿について」
学校名や教員名が外部に広がった可能性
学校では、児童・保護者・教職員に関する情報を多く扱います。
児童の個人情報が直接入っていなかったとしても、学校名や教員名がSNS上で広がることは、情報管理の面で問題になります。
仙台市の発表では、第三者によって当該投稿のスクリーンショットがSNS上で共有されている状況も確認されたとされています。
投稿を消しても画像が残るリスク
SNSの投稿は、本人が削除しても、すでに誰かが保存している場合があります。
仙台市の発表でも、投稿が削除された一方で、スクリーンショットがSNS上で共有されていたことに触れられています。
このように、BeRealに限らず、SNSでは「消せば完全になくなる」とは考えない方がよいでしょう。
事例3:病院・医療現場で注意したいBeReal投稿
病院や介護施設、歯科医院、保育施設などでも、SNS投稿には注意が必要です。
医療・福祉の現場では、患者名、利用者名、部屋番号、診療予定、カルテ画面、検査資料など、外部に出してはいけない個人情報を扱う場面が多くあります。
X上では、医療・介護・歯科・保育などの現場に関するBeReal投稿が話題になることもあります。ただし、SNS上の個別投稿は事実確認が難しいものもあるため、報道や公式発表で確認できる情報と、ネット上の話題は分けて見ることが大切です。
患者情報や利用者情報は特に慎重に扱う必要がある
医療機関や介護施設では、掲示物や書類、予約表などから、患者や利用者の情報が分かる場合があります。
BeRealの通知に合わせてその場で撮影すると、背後の紙・画面・ボードに書かれた情報まで入ってしまうことがあります。
投稿者に悪意がなかったとしても、写された側にとっては、病院名・利用施設・個人情報が第三者に見られる深刻な問題になりかねません。
医療・介護・保育の現場では撮影自体を控える判断も必要
病院や施設内では、人が写っていなくても、背景だけで情報が伝わることがあります。
たとえば、掲示板、受付まわり、処置室、スタッフルーム、連絡ノートなどから、利用者や勤務先に関する情報が分かる場合があります。
そのため、勤務中や利用者対応中に通知が来ても、その場で撮らない判断が必要です。
事例4:職場のBeReal投稿で起こりやすいトラブル
会社や店舗、バックヤードなどでのBeReal投稿も注意が必要です。
とくに新入社員や若手社員の場合、プライベートのSNS感覚のまま職場で撮影してしまい、社内資料や顧客情報が写真に入ることがあります。
SNS上でも、会社内で撮影されたとみられるBeReal投稿に対し、驚きや不安の声が出ています。ただし、個別の投稿内容は確認できない部分もあるため、拡散情報だけで会社名や人物を断定しないことも大切です。
職場で写りやすい情報一覧
職場で撮影すると、次のような情報が写真に入ることがあります。
| 写りやすいもの | 外部に出ると困る情報 |
|---|---|
| PC画面 | メール、チャット、社内システム、顧客名、売上データ |
| 書類・メモ | 契約内容、取引先名、個人情報、未公開情報 |
| ホワイトボード | 会議内容、数値目標、担当者名、案件名 |
| 社員証・名札 | 氏名、部署名、勤務先、顔写真 |
| シフト表・掲示物 | 従業員名、勤務時間、店舗の内部連絡 |
普段は何気なく置かれているものでも、SNSに投稿されると、会社の外に出してはいけない情報になる場合があります。
個人の投稿が勤務先の問題になることもある
職場でのSNS投稿は、投稿者本人だけで完結しません。
顧客や取引先に関する情報が見えてしまった場合、会社側が謝罪や説明、再発防止対応を求められることもあります。
場合によっては、社内処分・信用低下・損害賠償などの問題につながる可能性もあります。
PC画面・書類・名札・社内資料が写る可能性
職場で特に注意したいのは、以下のような情報です。
| 写り込みやすいもの | 漏れる可能性がある情報 |
|---|---|
| PC画面 | 顧客名、社内システム、メール、チャット、売上情報 |
| 書類・資料 | 契約内容、取引先名、個人情報、未公開情報 |
| ホワイトボード | 目標数値、会議内容、担当者名、案件名 |
| 名札・社員証 | 氏名、所属部署、勤務先 |
| 掲示物・シフト表 | 勤務体制、従業員名、内部連絡 |
職場では、普段は気にしていないものでも、写真として切り取られると外部に出してはいけない情報になることがあります。
投稿者本人だけでなく勤務先にも影響する
職場での情報漏洩は、投稿者本人だけの問題ではありません。
顧客や取引先に迷惑がかかるだけでなく、会社側が謝罪・説明・再発防止策の発表を行う必要が出てくる場合もあります。
場合によっては、勤務先の信用低下、社内処分、損害賠償などの問題につながる可能性もあります。
BeRealで情報漏洩が起こりやすい理由
BeRealで情報漏洩が起こりやすい理由には、アプリの特徴が関係しています。
BeRealは、日常の一瞬を共有できる一方で、「急いで撮る」「前後カメラで撮る」「友達限定だと思い込みやすい」という点がリスクにつながります。
| BeRealの特徴 | 情報漏洩につながる理由 |
|---|---|
| ランダム通知 | 仕事中や授業中でも通知が来る |
| 2分以内の投稿 | 周囲を確認せず撮影しやすい |
| 前後カメラ同時撮影 | 自分だけでなく背景まで写り込む |
| 友達限定の感覚 | スクショや転載のリスクを見落としやすい |
| 投稿しないと見られない仕組み | 投稿へのプレッシャーにつながる場合がある |
2分以内の投稿で確認不足になりやすい
BeRealは、通知が来たタイミングで撮影することに特徴があります。
そのため、職場や学校で通知が来たときに、「今すぐ撮らないと」という気持ちになり、周囲の確認が不十分になることがあります。
特に、PC画面やホワイトボード、書類が近くにある場所では、数秒の確認不足が情報漏洩につながる可能性があります。
前後カメラで周囲まで写り込みやすい
BeRealでは、自分側のカメラと外側のカメラが同時に使われます。
そのため、自分が写したいものだけでなく、背後の人・机の上・画面・掲示物まで写る可能性があります。
撮影した本人は気づかなくても、投稿を見た人が拡大すれば、文字や名前が読めてしまうこともあります。
Instagramストーリーズとの違いも指摘されている
Instagramストーリーズでも、社内情報や個人情報が写った投稿が問題になることがあります。
ただ、Instagramは投稿前に写真を選んだり、加工したり、文字を入れたりする時間があります。
一方でBeRealは、通知後すぐに撮影する流れがあるため、投稿前に考える時間が短くなりやすいという違いがあります。
どちらのSNSでも情報漏洩リスクはありますが、BeRealでは特に即時性と背景の写り込みに注意が必要です。
BeReal投稿で広がる「巻き込み撮影」への不安
BeRealの問題は、職場や学校の情報漏洩だけではありません。
友達同士の投稿でも、他人を勝手に写してしまうことがトラブルになる場合があります。
SNS上では、「BeReal一緒に映ろう」という空気が苦手、勝手に撮られるのがつらいという声も見られます。
本人にとっては軽いノリでも、写された側にとっては、顔・服装・居場所・交友関係が勝手に共有されることになります。
友達同士であっても、相手の顔や姿を投稿する場合は、撮影前に許可を取ることが大切です。
「ノリ」で撮るとプライバシー問題になりやすい
BeRealは日常を共有するアプリですが、写りたくない人まで巻き込むと、プライバシーの問題になります。
特に学校や職場では、断りにくい雰囲気があるため、撮影する側の配慮が必要です。
「友達だから大丈夫」ではなく、「相手が写りたいかどうか」を確認することが大切です。
他人の非公開情報を同意なく共有してはいけない
BeRealのコミュニティ基準では、他人の非公開の個人情報を、当人の同意なく共有してはならないとされています。
名前や住所のような分かりやすい個人情報だけでなく、顔、勤務先、学校、居場所が分かる投稿にも注意が必要です。
BeReal禁止令が出る職場も?SNS上の反応
BeRealの情報漏洩事例が話題になったことで、SNS上では職場での利用を心配する声も増えています。
なかには、社内でBeRealの利用に関する注意喚起や禁止の動きが出たという投稿も見られます。
ただし、SNS上の投稿は職場ごとの正式発表ではない場合もあります。個別の会社や学校の対応を断定せず、SNS上で広がっている反応の一例として受け止める必要があります。
企業や学校でもSNS投稿への警戒感が高まっている
BeRealは個人で楽しむアプリですが、職場や学校で使うと、組織全体の情報管理に関わる問題になります。
特に、顧客情報・患者情報・児童生徒の情報・社内資料などを扱う場所では、スマホで撮影する行為そのものがリスクになります。
今後は、企業や学校でも、BeRealやInstagramストーリーズなどを想定したSNS利用ルールの見直しが必要になる可能性があります。
保護者からは位置情報への不安も
BeRealでは、投稿内容だけでなく、位置情報にも注意が必要です。
友達限定のつもりでも、自宅、学校、職場、よく行く場所が分かる投稿を続けると、生活圏や行動パターンが見えてしまう可能性があります。
未成年や学生が使う場合は、本人だけでなく、保護者も位置情報・公開範囲・友達追加の範囲を確認しておきたいところです。
BeRealで情報漏洩を防ぐための注意点
BeRealを使うときは、投稿前に数秒でも確認することが大切です。
特に、職場・学校・病院・銀行などでは、「今ここで撮っても問題ないか」を考えてから投稿する必要があります。
| 確認項目 | チェックする内容 |
|---|---|
| 背景 | ホワイトボード、PC画面、書類、名札が写っていないか |
| 人物 | 他人の顔や姿が無断で写っていないか |
| 場所 | 勤務先、学校、自宅、病院名などが分からないか |
| 位置情報 | 位置情報がオンになっていないか |
| 公開範囲 | 友達限定か、広い範囲に見える設定になっていないか |
| 投稿後のリスク | スクショや転載で残る可能性を考えたか |
職場・学校・病院・銀行では投稿しない判断も必要
BeRealは、通知が来たからといって必ずその場で投稿しなければいけないわけではありません。
職場、学校、病院、銀行などでは、投稿する前に確認するより、撮らない方がよい場面もあります。
特に、以下のような場所では投稿を控える判断が必要です。
- PC画面や書類が近くにある職場
- 患者や利用者がいる病院・介護施設
- 児童・生徒・教員情報を扱う学校
- 顧客情報を扱う銀行・保険・不動産・士業の事務所
- シフト表や店舗情報が見えるバックヤード
- 他人が写り込みやすい教室・店内・公共スペース
投稿前に背景と画面を必ず確認する
BeRealでは、前後カメラで撮影されるため、画面の端や背景まで確認する必要があります。
特に、文字が写っているものは要注意です。名前、数字、会社名、学校名、病院名、顧客名などは、一部だけでも個人や組織の特定につながる可能性があります。
撮影後は、投稿ボタンを押す前に、拡大して読める文字がないかを確認しましょう。
友達限定でもスクショ・転載される前提で考える
BeRealは友達同士で使うアプリという印象が強いですが、投稿を見た人がスクショを撮れば、画像は別の場所に残ります。
そのため、「友達しか見ないから大丈夫」ではなく、「誰かに保存される可能性がある」と考えて投稿することが大切です。
特に、職場や学校で撮った投稿は、内容によっては本人だけでなく周囲の人にも影響します。
まとめ BeRealの情報漏洩は背景の写り込みと拡散リスクに注意
BeRealの情報漏洩事例では、銀行・学校・病院・職場などでの投稿が特に問題になりやすいことが分かります。
西日本シティ銀行の件では、支店内を撮影した画像や動画に顧客7人分の氏名が記載されたホワイトボードが映り込んでいたと報じられ、BeRealの職場投稿リスクが広く注目されるきっかけになりました。
また、仙台市立小学校教員のSNS投稿問題では、校務で使用しているシステム画面が写った画像が投稿され、学校名や教員名が表示されていたことが公式に発表されています。
| ポイント | まとめ |
|---|---|
| 問題になりやすい場所 | 銀行・病院・学校・職場 |
| 主な原因 | 背景の写り込み・確認不足・スクショ拡散 |
| 特に危ない情報 | 顧客名、患者情報、学校名、PC画面、書類、ホワイトボード |
| BeReal特有の注意点 | 2分以内の投稿、前後カメラ、友達限定への油断 |
| 投稿前に見るところ | 背景・人物・位置情報・公開範囲 |
BeRealは、友達と日常を共有できるアプリです。
しかし、リアルな瞬間が写るからこそ、見せるつもりのなかった情報まで写るリスクがあります。
通知が来ても、職場・学校・病院・銀行などではすぐに撮影せず、「ここで撮って問題ないか」を確認することが大切です。
投稿前には、背景・画面・書類・他人の写り込み・位置情報・公開範囲を確認し、少しでも不安がある場面では投稿を控えましょう。

