Netflixシリーズ『俺のこと、なんか言ってた?』の予告で、ひときわ耳に残るのが「ア・タ・シ ケンチャナヨ」という曲です。
「ケンチャナヨ」は韓国語だと分かっても、なぜこの日本のドラマで韓国語が使われているのか、坂井真紀さん演じるチヂミは韓国人役なのか、気になった方もいるのではないでしょうか。

曲だけでなく「チヂミ」という名前や、大久保のサウナという設定まで韓国を連想させます。
この記事では、「ア・タ・シ ケンチャナヨ」が韓国語になっている理由を中心に、チヂミの役柄や曲を歌っている人物、意味、作詞・作曲、さらに大久保のサウナ「白樺」と韓国要素の関係まで見ていきます。
「ア・タ・シ ケンチャナヨ」はなぜ韓国語?チヂミは韓国人役?
最初に、タイトルにもある「なぜ韓国語なの?」「チヂミは韓国人役?」という2つの疑問から確認します。
現時点では、韓国語を取り入れた正式な理由も、チヂミの国籍も公表されていません。
一方で、Netflixが発表しているチヂミの人物設定を見ると、「ケンチャナヨ」という言葉が使われている背景を考えるヒントはあります。
韓国語なのはチヂミのキャラクター設定と関係?
Netflix公式では、坂井真紀さんが演じるチヂミについて、次のように紹介しています。
常に韓国語混じりで話すチヂミ
つまりチヂミは、普段の会話にも韓国語を取り入れる人物として描かれています。
そのチヂミが歌う劇中曲のタイトルにも「ケンチャナヨ」が入っているため、曲の韓国語表現は、チヂミの話し方やキャラクターと無関係ではなさそうです。
ただし、宮藤官九郎さんやNetflixから「この理由で韓国語を使った」という具体的な制作意図が説明されているわけではありません。
チヂミは韓国人役?坂井真紀の役柄を確認
坂井真紀さん演じるチヂミは、大久保にあるサウナ「白樺」で働く従業員です。
「チヂミ」という名前に加え、会話にも韓国語が入るため、韓国人という設定なのでは?と感じる人もいそうです。
ところが、Netflixが公開している人物紹介には、チヂミを「韓国人」「韓国出身」「韓国にルーツがある人物」とする説明はありません。
公式に分かっているのは「韓国語混じりで話すサウナ従業員」というところまでで、チヂミが韓国人役だとは断定できません。

韓国語を話す設定ではありますが、それだけで国籍まで決めることはできません。本編で背景が描かれるのか気になります。
チョウ氏も韓国人役?国籍は公表されている?
チヂミと一緒に「ア・タ・シ ケンチャナヨ」を歌うのが、横山剣さん演じるチョウ氏です。
チョウ氏はサウナ「白樺」を経営する人物で、高瀬川玄もその「白樺」で働くことになります。
名前やチヂミとのデュエットから韓国とのつながりを想像することもできますが、チョウ氏についても国籍や出身地は公式に明らかにされていません。
そのため、チヂミと同じく「韓国人役」と決めつけられる情報はないのが現状です。
「ア・タ・シ ケンチャナヨ」はどんな曲?意味・歌手・作詞作曲を紹介
では、「ア・タ・シ ケンチャナヨ」自体はどんな曲なのでしょうか。
劇中で歌うのは「チョウ&チヂミ」で、作詞を宮藤官九郎さん、作曲を横山剣さんが担当しています。
「ケンチャナヨ」の意味は「あたし、大丈夫」?
「ケンチャナヨ」は、韓国語の「괜찮아요(クェンチャナヨ/ケンチャナヨ)」です。
韓国国立国語院の「韓国語基礎辞典」では、「괜찮다」は「だいじょうぶだ」という意味で紹介されています。
参考元:韓国国立国語院「韓国語基礎辞典」
「ア・タ・シ」という日本語と「ケンチャナヨ」という韓国語を合わせた曲名なので、「あたし、大丈夫」「私、大丈夫です」といった意味合いで受け取ることができます。
ただし、Netflixが「あたし、大丈夫」を正式な日本語訳として発表しているわけではありません。
歌っているのは坂井真紀と横山剣の「チョウ&チヂミ」
劇中でこの曲を披露するのは、「チョウ&チヂミ」です。
| 役名 | 演じる人物 |
|---|---|
| チヂミ | 坂井真紀 |
| チョウ氏 | 横山剣 |
表を見ると、坂井真紀さんと横山剣さんが、それぞれの役柄として歌う組み合わせだと分かります。

横山剣さんはチョウ氏として歌うだけでなく、楽曲制作にも参加しています。
作詞は宮藤官九郎・作曲は横山剣
この曲では、宮藤官九郎さんが作詞、横山剣さんが作曲を担当しています。
宮藤さんは『俺のこと、なんか言ってた?』の脚本も手掛け、横山さんはチョウ氏として本編に出演しています。
ドラマを手掛ける脚本家と、実際に劇中で歌う出演者が楽曲制作にも参加しているという形です。
Netflixは「ア・タ・シ ケンチャナヨ」を「切なくもポップ」な楽曲として紹介しています。
予告では、高瀬川たちのコミカルなシーンだけでなく、それぞれの登場人物が悩みを抱える姿にも重ねられています。
大久保のサウナ「白樺」と韓国要素に関係はある?
もう1つ気になるのが、チヂミが働くサウナ「白樺」が大久保にあるという設定です。
大久保と聞いて、韓国料理や韓流文化を思い浮かべた方も多いかもしれません。
大久保と韓国文化には実際に接点がありますが、それを理由に「ケンチャナヨ」という韓国語が採用されたとは公式に発表されていません。
サウナ「白樺」は大久保にある設定
すべてを失った高瀬川玄がたどり着く場所の1つが、大久保のサウナ「白樺」です。
高瀬川はここで働き始め、チヂミやチョウ氏と関わるようになります。
韓国語混じりで話すチヂミ、「ケンチャナヨ」を歌うチョウ&チヂミ、そして大久保という舞台が、同じ場所でつながっていることになります。
なお、サウナ「白樺」の実際の撮影場所については、こちらの記事でまとめています。
『俺のこと、なんか言ってた?』ロケ地はどこ?新宿・下北沢など撮影場所を調査
大久保という舞台と韓国要素は関係ある?
大久保・新大久保といえば、韓国料理や食材、コスメ、韓流関連の店が数多く並ぶ地域として知られています。
新宿観光振興協会でも、大久保は韓国の食や文化に触れられるエリアとして紹介されています。
参考元:新宿観光振興協会
こうして見ると、大久保という場所、チヂミという人物、韓国語混じりの会話、「ケンチャナヨ」という曲には共通する韓国要素があります。
とはいえ、制作側が「大久保を舞台にしたから韓国語を使った」と説明した事実は確認できません。
現段階では、舞台とキャラクター設定を結びつけて考えられる材料の1つにとどまります。

韓国を連想する要素はいくつもありますが、制作意図まで分かったわけではないということですね。
「韓国人のお客が多いサウナ」という設定は確認できない
「大久保のサウナなら、韓国人のお客さんが多い設定なのでは?」という疑問もあります。
しかし、現在公開されているNetflixやTHE SEVENの公式情報では、サウナ「白樺」にどのような客が多いのかは説明されていません。
「韓国人客が多いから韓国語の曲を歌っている」という設定を裏付ける情報も、現時点では確認できません。
「白樺」がどんなサウナなのか、チヂミとチョウ氏にどんな背景があるのかは、今後の本編で分かる可能性があります。
「ア・タ・シ ケンチャナヨ」がドラマの重要な曲である理由
「ア・タ・シ ケンチャナヨ」は、単に予告を盛り上げるためのコミカルな挿入歌ではありません。
Netflixは、この曲について作品の中で重要な役割を持つことをはっきり示しています。
本作の重要なキーとなる劇中曲
「大丈夫」という意味を持つ「ケンチャナヨ」が、それぞれ問題を抱えている登場人物たちに重なって流れるのが、この曲の大きなポイントです。
「大丈夫」という言葉が登場人物たちの悩みと重なる
Netflix公式によると、この曲に重なるのは主人公・高瀬川玄だけではありません。
劇作家としてスランプに陥っている岡本哲(賀来賢人)、過酷な撮影現場で働く川島一機(松山ケンイチ)、高瀬川の元妻野々村ヨウコ(吉田羊)や娘の野々村エマ(河合優実)らの姿にも曲が重なります。
さらに、人気俳優の壬生大也(濵田雅功)も、「そのうち忘れられるんちゃうか」と不安を漏らしています。
一見すると癖の強い登場人物ばかりですが、それぞれが人には見せにくい悩みを抱えていることが分かります。
そんな人物たちの場面で「あたし、大丈夫」と聞こえる曲が流れること自体に、少し切ない意味が込められていそうです。
高瀬川玄の再起とも「ケンチャナヨ」が重なる
高瀬川玄は、誰もが知る大物俳優だったにもかかわらず、日本へ帰国すると世間だけでなく家族からも忘れられてしまいます。
仕事も家もお金も失い、サウナで働きながらエキストラから俳優として再起することになります。
そんな高瀬川の姿に、「ケンチャナヨ=大丈夫」という言葉が重なります。
何も大丈夫ではないように見える人物たちに「大丈夫」と歌うからこそ、この曲が物語のテーマと響き合っているとも考えられます。

明るく耳に残る曲なのに、登場人物の状況を考えると少し違って聞こえてきますね。
まとめ「ア・タ・シ ケンチャナヨ」が韓国語の理由とチヂミの役柄
『俺のこと、なんか言ってた?』の劇中曲「ア・タ・シ ケンチャナヨ」について、韓国語との関係やチヂミの役柄を見てきました。
- チヂミは普段の会話に韓国語を交えるキャラクター
- 曲に韓国語を使った正式な制作理由は公表されていない
- チヂミが韓国人役なのか、国籍は現時点では未公表
- チョウ氏についても国籍・出身地は明かされていない
- 「ケンチャナヨ」は「大丈夫です」「平気です」といった意味
- 劇中で歌うのは坂井真紀さんと横山剣さんによる「チョウ&チヂミ」
- 作詞は宮藤官九郎さん、作曲は横山剣さん
- 大久保と韓国文化には接点があるものの、韓国語を使った直接の理由とは確認されていない
今のところ確実に言えるのは、韓国語混じりで話すチヂミというキャラクターと、「ケンチャナヨ」を使った劇中曲に共通する韓国要素があることです。
一方、チヂミやチョウ氏を韓国人役と断定できる情報や、「大久保だから韓国語にした」という制作側の説明は出ていません。
さらに「ア・タ・シ ケンチャナヨ」は、Netflixが作品の重要なキーと位置づけている楽曲でもあります。
「大丈夫」という言葉が、高瀬川玄や周囲の人物たちの物語とどのようにつながっていくのかにも注目です。

本編でチヂミの背景まで描かれれば、「ア・タ・シ ケンチャナヨ」の意味もさらに見えてきそうです。

