Netflix『ダウンタイム』を見ていて、「この手術シーン、本当に切っているように見える……」と驚いた人も多いのではないでしょうか。
豊胸手術や顔の施術だけでなく、手術直後の傷や腫れまでかなりリアルで、「どうやって撮影しているの?」「特殊メイクには何時間かかるの?」と気になりますよね。
さらに、あれほどリアルな特殊メイクを作ったAmazing JIROさんのチームが、どのように撮影の準備をしていたのかも気になるところです。

アップで映っても境目がほとんど分からないので、「どこまでが本物?」と思ってしまいますよね。
この記事では、『ダウンタイム』の手術シーンの撮影方法をはじめ、景井ひなさんが明かした「毎回5時間前入り」の裏側、研ナオコさんなど患者役の特殊メイク、Amazing JIROチームの制作秘話について紹介します。
『ダウンタイム』の手術シーンはどうやって撮影した?
『ダウンタイム』では、顔への施術や豊胸など、美容整形の手術をかなり近い距離から映す場面が登場します。
あまりにリアルなので本物の手術にも見えますが、制作情報を確認すると、特殊メイク・特殊造形に加え、美容外科監修やVFXを取り入れて制作されていることが分かっています。
ここから、リアルな手術シーンを支えている技術を順番に見ていきます。
特殊メイク・特殊造形を担当したのはAmazing JIRO
Netflix公式によると、『ダウンタイム』で「特殊メイク特殊造形ディレクション」を担当したのは、特殊メイクアーティストのAmazing JIROさんです。
Amazing JIROさん率いるチームは、患者たちの変化を段階ごとに表現しています。
- 整形前の「ビフォー」
- 施術後で腫れや傷が残る「ダウンタイム」
- 回復したあとの「アフター」
しかもNetflix公式では、俳優1人ひとりに合わせてオーダーメイドで造形したと説明されています。
参考:Netflix公式「『ダウンタイム』メイン予告&キーアート解禁」

単に傷を描いているだけではなく、患者役それぞれに合わせた造形を作っていたんですね。
高須クリニックが美容外科の描写を監修
映像がリアルに感じられる理由は、特殊メイクだけではありません。
高須クリニックは2026年9月3日、『ダウンタイム』について、美容外科に関する描写全般の監修・指導を担当したと発表しています。
さらに、高須幹弥医師は、医師や看護師のチームが撮影現場で手術風景や展開を監修したことも明かしています。
参考:高須クリニック公式
参考:高須クリニック「Netflixの整形ドラマ『ダウンタイム』の監修をさせていただきました」
手術シーンでの医師やスタッフの動きまで含めて監修されているため、「ドラマ用にそれらしく見せただけ」ではないリアリティにつながっているのでしょう。
VFXスタッフも制作に参加
Netflix公式のスタッフ欄には、VFXスーパーバイザーとして野﨑宏二さんの名前も記載されています。
そのため、『ダウンタイム』では特殊メイク・特殊造形だけでなく、VFXを担当するスタッフも制作に参加していたことが確認できます。
ただし、「この手術シーンのここがCG」という細かな内訳までは公表されていません。
そのため、「手術シーンは全部CG」「すべて特殊メイクだけで撮影した」と断定することはできません。

「全部CGなのかな?」と思っていた人も多そうですが、実際に特殊造形もかなり作り込まれていました。
『ダウンタイム』の特殊メイクには何時間かかった?
あれほど作り込まれた特殊メイクを見ると、次に気になるのが「撮影前に何時間かかったの?」という点です。
患者役全員の所要時間は公表されていませんが、景井ひなさんは具体的な準備時間を本人が明かしています。
| キャスト・役 | 特殊メイク時間 | 分かっていること |
|---|---|---|
| 景井ひな (かなぶん) | 約4時間 | 顔と胸の特殊メイク。さらにヘアメイク約1時間 |
| 研ナオコ (坂下ゆり子) | 非公表 | 鼻やまぶたなど10数パーツに特殊メイク |
| 松岡茉優 (沼田文) | 非公表 | 顔の傷などの特殊メイクを経験 |
| その他の患者役 | 非公表 | 俳優ごとにオーダーメイドで造形 |
景井ひなは特殊メイク4時間+ヘアメイク1時間
かなぶんこと國分佳奈を演じた景井ひなさんは、インタビューで撮影の裏側をかなり具体的に明かしています。
景井さんによると、顔と胸の特殊メイクに約4時間、さらにヘアメイクに約1時間かかっていたとのこと。
つまり、撮影日は毎回5時間前に現場入りしていました。
特に驚くのが、豊胸後の胸の作り方です。
景井さんは、肩からお腹付近まで覆う特殊メイクを装着していたと説明しています。
胸部分にはかなりの重さがあり、スタッフが「かなぶん専用クッション」を用意。休憩中にはそこへ胸を乗せて休んでいたそうです。
さらに、特殊メイクにシワが入ったり剥がれたりしないよう、撮影以外の時間はなるべく動かないようにしていたとも話しています。

5時間かけて準備して、そこから撮影だったと思うと驚きます。休憩中まで気を抜けなかったんですね。
研ナオコは鼻やまぶたなど10数パーツに特殊メイク
坂下ゆり子を演じた研ナオコさんも、劇中で大きく印象が変化します。
2026年9月21日に公開されたメイキング情報では、鼻やまぶたなど10数パーツに及ぶ特殊メイクによって変化を表現していたことが明らかになりました。
参考:ORICON NEWS「研ナオコ『ダウンタイム』特殊メイク」
ただし、景井ひなさんのように「何時間かかったのか」という具体的な所要時間は公表されていません。
そのため、研ナオコさんを含め、患者役全員が5時間前入りしていたという情報は確認できません。
松岡茉優はAmazing JIROチームの「速さ」に驚いた
一方、沼田文を演じた松岡茉優さんからは、少し違う角度の撮影秘話が明かされています。
松岡さんは、顔の怪我などの特殊メイクを担当したAmazing JIROチームについて、クオリティだけでなく仕上がりの速さにも驚いたと話しています。
手元だけを見ると軽やかな作業に見えるのに、完成すると痛々しい傷に仕上がっていたそうです。
参考:sweet web「松岡茉優×仲里依紗『ダウンタイム』を語り尽くす」
つまり、特殊メイクだから必ず4~5時間かかるわけではないことも分かります。
顔と胸を広範囲に覆う景井ひなさんのケースと、小さな傷を作るケースでは、必要な作業も大きく違っていたと考えられます。

同じ特殊メイクでも、傷だけの場合と胸から顔まで作り込む場合では、準備時間が違うのも納得です。
Amazing JIROチームはどうやって特殊メイクを作った?
完成したパーツを撮影当日に貼れば終わり、というわけではありません。
『ダウンタイム』では、撮影に入る前からキャストごとに準備が行われていました。
撮影前に1人ひとりの顔をスキャン
景井ひなさんによると、撮影前には1人ひとりの顔をスキャンしていたそうです。
さらに、美容の専門家による監修のもと、それぞれのキャストに合わせた特殊メイクパーツが制作されました。
Netflix公式でも、患者の「ビフォー→ダウンタイム→アフター」について、俳優1人ひとりに合わせてオーダーメイドで造形したと説明されています。
つまり、誰にでも使える同じパーツではなく、その人の顔に合わせて作られた専用の造形だったということです。

撮影当日のメイクだけではなく、その前の顔のスキャンから始まっていたんですね。
「どこに特殊メイクしているか分からない」ほど自然だった
松岡茉優さんは、Amazing JIROチームについて、直接見てもどこに特殊メイクが施されているのか分からないほどだったと話しています。
大きく顔を変える特殊造形だけでなく、細かな傷や腫れまで違和感なくなじませていたことが分かります。
『ダウンタイム』では特殊メイク自体を目立たせるのではなく、「本当にそこにいる患者」に見せるための技術として使われていたのでしょう。
仲里依紗は特殊造形を本人と見間違えた
そのリアルさがよく分かるエピソードもあります。
仲里依紗さんは撮影現場で、風間俊介さんのシーンに使われた特殊造形を見た際、本人だと思って挨拶してしまったと明かしています。
参考:otona MUSE「松岡茉優・仲里依紗『ダウンタイム』撮影秘話」
普段から共演している俳優が見間違えるほどだったというのですから、特殊造形がかなり精巧に作られていたことが分かります。

共演している仲里依紗さんまで本人と間違えたなら、視聴者が「これ本物?」と思うのも納得です。
手術シーンに映る身体は本人?特殊造形?
顔の特殊メイクだけでなく、もう1つ気になるのが「手術中に映っている身体は本物なの?」という点です。
すべての手術シーンについて詳細な撮影方法が公開されているわけではありませんが、キャストの証言から分かっていることがあります。
景井ひなの豊胸後の胸は特殊メイク
景井ひなさんが演じるかなぶんの場合、豊胸後に見える胸は、肩からお腹付近まで覆う特殊メイクを装着して撮影していたことを本人が明かしています。
そのため、劇中で見える豊胸後の胸については、景井ひなさん本人の身体そのものをそのまま撮影したものではありません。
また、手術シーンでは本物の人がそこにいるように見える特殊造形も用意されていたことが、キャストのインタビューから分かっています。
このことから、『ダウンタイム』の手術シーンでは、必要に応じてリアルな特殊造形を使って撮影していたことが確認できます。
どこまでVFXなのかは公表されていない
一方で、Netflix公式にはVFXスーパーバイザーの参加も記載されています。
ただし、どの手術シーンのどの部分にVFX処理を加えたのかは公表されていません。
現時点で確認できる情報を整理すると、次の通りです。
- 特殊メイク・特殊造形が実際に使われている
- VFXスタッフも制作に参加している
- 高須クリニックが手術風景を含む美容外科描写を監修している
- カットごとの具体的な撮影方法までは非公表
「全部CGだった」「すべて人形だった」と単純に分けることはできないということですね。

特殊造形そのものがかなりリアルなので、どこから映像処理なのか分からなくなるのも『ダウンタイム』のすごいところですね。
まとめ
Netflix『ダウンタイム』の手術シーンについて、撮影方法や特殊メイクにかかった時間、Amazing JIROチームの制作秘話を紹介しました。
今回分かったことをまとめると、次の通りです。
- 特殊メイク・特殊造形ディレクションはAmazing JIRO
- 患者役の造形は俳優1人ひとりに合わせたオーダーメイド
- 景井ひなは顔と胸の特殊メイク約4時間+ヘアメイク1時間
- 景井ひなは撮影のたびに5時間前入りしていた
- 研ナオコは鼻やまぶたなど10数パーツに特殊メイク
- 松岡茉優はAmazing JIROチームの仕上げの速さにも驚いた
- 撮影前にはキャストの顔をスキャンして専用パーツを制作
- 仲里依紗が特殊造形を本人と見間違えるほどリアルだった
- 高須クリニックが美容外科の描写や手術風景を監修
- VFXスタッフも参加しているが、どのカットにVFXを使ったのかは非公表
特に景井ひなさんの「特殊メイク4時間+ヘアメイク1時間」という話を見ると、画面ではわずかな時間しか映らないシーンにも、かなりの準備が必要だったことが分かります。
一方で、他の患者役も全員5時間かかったという情報は確認できていません。
キャストや特殊メイクの範囲によって、準備時間は大きく違っていたと考えられます。

撮影方法を知ってから見返すと、傷や腫れだけでなく、手術中の特殊造形にも目がいきそうです。
特殊メイク、特殊造形、美容外科監修、VFXなど、さまざまな技術が組み合わされているからこそ、「本当に手術しているのでは?」と思うほどリアルな『ダウンタイム』の映像が生まれているのでしょう。
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